2010年11月 

美容院へ行きました。 

さっき、何年ぶりかに美容院に行ってきた。いつも自分で髪の毛は切っているけど、先週はアニマルショックがあったので、頭を濡らして、「あ~でもない。こーでもない。」と、自分に興味を持つ元気すらなかった。人の手で頭を触ってもらうというのは、かなりの癒し効果がある。そこで、「よし!」と、美容院の予約を先週して、本日を迎えた。

スロバキアの美容院で100パーセントまたは、それ以上に満足したことは1回だけある。これは素晴らしいことだ。なぜなら、あれ以来、いつも腹を立てて家路につくことばかりだからだ。

その唯一の満足の理由は、ラドが一緒に来てくれたからなのだ。もちろん出来上がりが値段相応だった。記憶によると、あの時は、ラドが「ちょっと整えてください。」程度の説明をしてくれたような気がする。仕上がった髪形はボブヘアーだったけど、いかにも”ジャパニーズ”ではなく、逆毛を立ててボリュームを出してくれ、ちょっとしたセレブヘアー?(ごめんなさい、想像がつかないでしょ?)ケネディー大統領夫?みたいにできあがりました。

な~に、ポンセ寝ぼけているんだ?と、お笑いにならないように。だから唯一満足したって言ったでしょ?

しかし、それ以来、ラドと一緒に美容院に行く機会も無くて、いつも一人で行っては玉砕してくるばかり。言葉が通じないので、写真でも持ってゆけばいいものを、私はそんな勇気もない。


「このモデルとあなたは違うでしょ!。」

美容師さんの心の中で、一蹴りされるのがちょっと気になるから。もちろん、そんなのを態度に出す人もいないし、がんばってくれるのは分かるけど、


「できましたぁ~。」


鏡の中に、別人をみるのも辛いので、いつも一生懸命に説明する。→結果は散々なのだ。


しかし今日は、違った。結果ではなくて、美容師さんが、一生懸命に理解してくれようとしていたので、お客としての気分が満たされた。私のお願いは、あまり沢山じゃない。「あまり短くしないでね。横の髪の毛を薄くして、流れるようにしたいの。」これだけ。しかし、一番難しいのは、「流れるように」この言葉なのだ。

以前もラドにこういうのを英語で説明したが、例えば、「風が吹くように」とか、「水が流れるように」なんていってしまうと、もう、ちんぷんかんぷんで、スロバキア語に変換されることは有り得なかった。英語もそうだけど。だからと言って、私も「ついて来て」と頼むほど、ウブではなくなっている。スロバキア語でスロバキア人並みに、「なんとか普通に生活がしたい。」私の心の底にある意地なのだ。

癒しのために行く美容院が、もうすでに気合が入りすぎて、肩がこってきた。ちなみに、私は高校生のときに、ず~っと土日だけ、美容院でバイトをしていたので、腕の良し悪しを知っていると思い込んでいる。スロバキアの場合は、とにかく古い器具を使っている店には行かないようにしている。下手したら、シャンプー台で、普通のイスに座ったり、ハサミは文房具のと同じのを使っているおばちゃんだっているからねぇ。


さて、本日の結果発表。ラドの妹の知り合いが切ってくれたので、本当に気持ちよくやってもらいました。シャンプーは、後頭部を洗ってくれないので、??でしたが、まあいいや。カットを始めるときに、一応自分なりに説明したら、「こういうことかしら?」と、何度も言い直してくれて、「そうそう!」って、同意できる言葉を探してくれた。本当にハッピー!だった。

「あなたが、言ってくれる言葉は理解できるんだけど、自分でそれを表現するのは、ものすごくむずかしよ!」と言い訳したら、

「そうでしょうね~。ふふふ。」と笑ってくれたので、はぁ~、助かったわ。


「私もね、雰囲気でこうじゃないかなぁ?って、想像しながら妥協どころをみつけるから、大丈夫よ。」とのこと。後は大船に乗って、いい気分で出来上がりました。しめて8ユーロ。まあまあの値段でしょう?

ちなみに、スロバキアの美容院では、「シャンプー要りません、ブロー要りません、スプレーいりません」とサービスを断ることができ、最低金額でカットしてくれます。5ユーロくらい。私はシャンプー、ブロー、スプレーしてもらったので、8ユーロでした。

外国で言葉が通じなくて、相手に腹を立て、主に自分の語学力に腹を立てることが多い。日本の美容院でも日本語で説明したにもかかわらず、満足できないことがある。言葉だけじゃなくて、コミュニケーションが大切なんだなぁ。しみじみと思った一日でした。