2011年09月 

出産の病院選び 

臨月に入ると、1週間に1度の検診が始まる。(それまでは、2週間に1度だったのですが)

クルピナの病院は、市が経営困難ということで、2,3年前に、産婦人科を閉鎖してしまった。個人医はいるので、一般的な診察や治療はそこでできる。しかし、出産や手術は、近隣の市にある病院に行かなくてはならない。

今回私は、約20km離れたユネスコの街、バンスカーシュチアウニツァで出産することにした。選択のもう一つは、ズボレンで、約27km離れている。しかし、バスがまあまあ頻繁にあるので、交通の便はこちらのほうが良い。クルピナとバンスカーシュチアウニツァは、一日に1本の運行しかない。

でも、ズボレンの病院は、クルピナの妊婦を邪険に扱うという噂があって、皆がバンスカーシュチアウニツァのほうで産むのが、昨今の流行となっているらしい、、、、。

通っている個人医のおばちゃん先生は、ズボレンのほうが、医療技術が高いから、赤ちゃんに「もしも」のことがあったら、対応が早いのはズボレンだと教えてくれた。

妊婦同士の会話だと、バンスカーシュチアウニツァのほうが、のんびりしていて、雰囲気もいいよ!と。


正直、どちらかといえば、交通の便のよいズボレンのほうが、買い物の楽しみとかあるし、行き来しやすいから、そっちがいいのだけれど、なんせ街の大きさや人口を考えると、混んでそうだし、ユネスコの街で生まれた方が、子供が大きくなったときに、思い入れがあるかもしれないなぁ!などと考えてしまう。

だから、今回はシュチアウニツァに決定。
でも、クルピナからだと、ひと山越えをします。山道は冬に雪が降ると通行できないし。熊が住んでいるし。もちろん、熊だけじゃないけど。運転する人は楽しそうですが、揺れる度に、お腹もゆれる妊婦には、ちょっと山道はキツイのである。

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バンスカーシュチアウニツァといえば、このモニュメント。「ペスト撲滅祈願碑」
(ここは、病院から2kmくらい離れているので、毎回観光にやってきているわけではない。)


おお、話がそれてしまった。

産科は月、火曜日、木曜日の朝9時からの診療でなのだが、今日は3人も妊婦さんが産気づき、看護婦もお医者さんも忙しくて、9時に到着したら、誰もいなかった。患者が2人ほど、椅子に座って待っているだけ。そんな理由で、終わったのが、12時。日本の病院といい勝負かな?

病院を選ぶも何もないんだけど、一番重要なこと、、、看護婦さんに知り合いがいる。だから、こちらに来ただけなんだけどね。彼女のおかげで、順番待ちの恐怖と不安が、少しだけ回避できているし。「次に、あなたを呼ぶから。」と、いちいち世話してくれる。

スロバキアの順番待ちは、バスもそうだけど、日本のように、来た人から名前を呼ばれるわけではない。最近は賢い人が増えているからか、病室のドアに番号札とか置いてあったりする。これがあると助かるのだが、まだまだ「そんな必要ないわよ。」とか、「これはなあに?」と、使わない人もいる。

個人医では特に、待合室らしきところについたら、誰が最後かを聞かなくてはならない。

「こんにちは。どなたが最後ですか?」と、聞く。

すると、みんなが指をさして教えてくれる。そして、順番が来るのをひたすら待つだけ。


しかし、この産婦人科は、心音を聞く部屋が3台あるので、妊婦さんは、開いている部屋に行って、心音を計り、それから受付へと向かう。受付で血圧、体重、尿を調べた後、産科の待合室に通してもらえる。しかし、受付の待合室と産科の待合室は同じ場所なので、混乱してしまう。

あの人は、私よりも先に来ていたけど、心音があちらだったから、受付が後になってしまってた,,,場合。


私のほうが、先に産科に通してもらえるのだ。うーん、この構造を知るのに、2週間かかった私。大体、スロバキア人女性が金髪だと、みんなが同じに見えてしまう。ちょっと変わったファッションだと、覚えやすい。私の場合はアジア人で珍しいから、みんなが「あなたの番よ!」と、教えてくれるので助かる。しかし、これは産婦人科の場合の話である。皆が「出産」という目的で来ているから、お互いに助け合い、気を遣い合う。

小児科などは、熱でぐずる子供を早く診てもらいたい親と、乳児のいる親との小競り合いになる。日本もそうなのかな?
1歳未満の乳児は、待つ必要がなく、すぐに診てもらえる。これは、スロバキア暗黙の了解。

しかし、熱でぐったりしていたり、泣きべそをかいて待っている子供の親はたまったものではない。ムッとするが、そういうお約束なので、仕方がなく、順番を譲る。文句を言いながら、嫌味を言いながらの人もいるし、赤ちゃんがいれば、「当然でしょ。」という顔で、入ってゆく人もいる。

私も一緒になって、心の中でむかつくだけ。でも、自分が乳児を抱えている時は、この切り札は使わないようにしている。
「急いでないし、時間があるから。」とか、「赤ちゃんが眠っているから。」とか、言いながら、自分の順番を待つようにしている。

そこがまだ、律儀な日本人なんだわね。

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スロバキア人がちゃんと守れる順番待ちとは、スーパーの「買い物かご待ち」くらいかもね?