悲しい知らせと熱い涙2 続き 

すっかりというわけではありませんが、ニワトリが死んだことなどすっかりと忘れてしまいました。
じゃあ、何をそんなに引きずっているのか?お分かりでしょうか?他人の心の内なんて、だーれもわからない。だから、言葉にして伝えるしかないんだよね。

雌鳥が死んでしまった後、先日とは違う気持ちでビンキーを小屋に入れて鍵をかけた。ニワトリは素手で触るほど、愛おしく感じず、やはり手袋をはめた。当然だけど、迷いは無かった。自分でやるしかない。

当然、ラドも子供たちも私を迎えに、もう一度戻ってくるのは予想していたので、みんながニワトリの事でショックを受けるのも予想できたし、発覚も恐れた私は、先回りしてサラに電話を入れた。
すると、車の中でもひと悶着あったようで、サラはすでに下車して家に戻るところだという。
ラドパパに電話して、ブラチスラヴァに行くように(ラドパパも一緒に行く予定だった。)お願いしたら、私を迎えに来ると言い張るので、

「ニワトリが殺されたので、処理のために私は行かないから。」
と伝えたものの、
「それなら自分一人でブラチスラヴァに行けばいいだけの話だ。」
と、とにかく一旦全員で戻ってくることになってしまった。

まあ、それからはなるようにしかならず、子供たちは「ママが一緒じゃない。」と、車の中で半べそをかいたらしいが、「ブラチスラヴァに行けなくなった。」と泣き出す始末。
ニコライは「また揉め事?」と、死んだニワトリを見て、「気持ちわりー」とへっぴり腰。
サラは一足先に家に帰ってきたので、始末を手伝う支度をしていた。

ラドは、ラドパパから何も知らされないで戻ってきたらしく、首のない雌鳥と「ごめん。」という私をみて、踵を返した。行き先も考えず、とにかく門のほうまで歩き、戻ってきた。
「。。。。。。」私も何を言われたか覚えていない。


ながーい、ながーい、こんなドラマなんだけど、それまで冷静だった私も、お隣さんが柵を越して顔を出して、
「おい、どうした?大丈夫か?」

この言葉でつい涙がちょちょぎれた。
これ、これ、これです。私の欲しかった言葉は。

知ってるよ。私がどうしようもない馬鹿だって事。
知らなかった。ニワトリがこんなにも馬鹿だったって事。

でもさ、こういう言葉をかけてくれるのは、どんなときでも夫であって欲しいのよね。

雌鳥は雄鶏と違っていた。お尻のほうから、切り目を入れて手を入れようとしたら、ものすごい脂身。しかも、タマゴの黄身をつぶしたらしく、私の手が黄色になった。内臓がやけに生暖かくて、本当に悲しくなった。
そして、その内臓には、タマゴの黄身が何個も、何個もくっついていた。これから生まれてくるべき命(雄鶏がいないのでヒヨコにはならないけど)卵がそこにしがみつくように出てきた。ため息。

子供の頃、肉屋に売っていた内臓。タマゴの黄身の部分が食べたくて、母にせがんだことがある。調理方法がわからず、お肉屋さんに教えてもらったのは、しょう油と砂糖で甘辛く煮る料理だったが、期待していた味とは違って、残したのは覚えている。

雄鶏と違うんだ。こんなにも。新たな発見でもあった。その上、首を落とすところから、ここまで全部一人でやったという充実感もあった。首を斧で落とした時も暴れず、それは死から時間が経っていたから血も流れてこなかった。だから一人でできたんだけど。もちろん、サラも手伝ってくれたし、ナタンもニコライも。しかし、ラドは家の中にいたし、処理が終わった後に、私は誤りに行った。
「ラド、ごめんなさい。話を聞かなかった、従わなかった私が悪いです。」と。
「これは、ごめんとかそういう次元の問題じゃない。今日の家族の楽しみを全部ぶちこわしたのはお前だ!馬鹿だ!」って、怒りを表して、エステルを連れてどこかへ行こうとした。
「どこに行くの?」
「ちょっと散歩に出かける。ブラチスラヴァには行かないから。」と。

気が済むようにすればいい。私が悪いんだから。

ラドは他の子供には声もかけず出かけてしまった。ラドパパが勘違いして、私をかばってくれた上、ラドを悪者のように責めたらしい。「誰も自分の言い分を聞かない。」と、ご立腹。マクドナルドでランチを食べに出かけたそうだ。一人、いい子のエステルを連れて。

*************************

ニワトリ一羽の命じゃん。大したことじゃないよ。

そんな声が聞こえてきた。ニコライも「ニワトリ一羽のために、ケンカしなくてもいいじゃん。」と発言したし、
当の私でさえも、お昼ごはんを食べたら、もうすっかりニワトリが死んだことすら忘れていた。

しかし、私とラドの間には確実に大きな石が落とされた。

「ごめんって言ったし、もういいじゃん。」って、笑って言えればいいのかな?
本当は、以前から犬のオリを作って欲しいって、頼んでいるにもかかわらず、ニワトリの柵や柵の上に屋根を延長したり、ウサギ小屋が先だと、そちらに時間を取られているラドに不満はあった。飲み屋にはでかけるくせに、犬の散歩は私や子供に任せているそんな態度も許せなかった。

犬は庭に出られなくて、どうしてニワトリは庭に出すの?
私の不満はこれに尽きた。

ポンセ、もう、十分わかったよ。それで、どうしたいわけ?ニワトリが大馬鹿だということもわかったから、二度と同じようなヘマはしないとしよう。明日、ニワトリの羽を切って飛べなくするでしょ。ビンキーも牧場にもらわれてゆくことになりそうだし。あんな大型犬は、やはり広い野原を思い切り走って、自分より体の大きな馬に襲い掛かることなく共存するのが一番みたいだし、家族みんな納得するよ。

じゃあ、その先は?今回はポンセが全面的に悪い。だから反論しない。でも、じゃあ、どうしたいのさ?
私とラドの間にある石はもう、破壊されたかな?こんなこと気にしなきゃいい問題なのかな?

ニコライは言う。
「ママ、くだらないよ。どうでもいいよ。ニワトリ一羽だよ。犬一匹のことでケンカすんなよ。」と。

もう一度、続く。






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コメント

Kaoちゃん

涙がにじんだくらいだけどね。私、悔し涙しか流さない人間なのよ。悲しいのは人が死んだときだし、テレビとか見ていて泣いたことなかったけど、このごろは、子供が事故や事件はつい涙が出ちゃうようになったかな?
あまり涙もろくないよ。

ラドさん、今の状態で「寛容」はハードル高すぎ。
やることありすぎで、自分の世界で迷い込んでる感じよ。「ラドー、出てこーい!」かな?

えこちゃん!きびしっ!!

失敗して学ぶことって、忘れないよね。身につくし。
でも、ニワトリって本当に馬鹿なんだね。やつらは学ばない。

ラドと私、結婚して10年くらいはケンカしたことなかったな。最近は多いかな?ラドママにも「あんた達のケンカは(原因が)くだらなすぎる。」って、言われたよ。冷静になると、本当にそう思う。子供たちもあきれてるし。だから、私、「はい、そうですか。」で終わらすことにしたの。で、自分の意思でやると、こうやって失敗したりね。参っちゃうよ。

走ったぞ!にゃんキチ!!

昨日は、久しぶりにチビたちと川沿いに歩いた。
天気がよかったので、パンを片手に、ブラブラした。
有り余る自然の近くに住んでいるのに、それでも、水の流れる音を聞くと、心が落ち着くよ。
でもさ、川は浅いし、汚いよ。垂れ流ししてるみたい。
その後、一人で買物に行くときに走ってみた。体が重たいわ。冬に備えて皮下脂肪腹巻を感じたよ。

No title

あーあ、ポンセさん泣いちゃったか~。
私も悔し涙が出るだろうな~・・・

ラド様ももっと寛容になれよー、まだまだ青い!
起こってしまったことはしょうがないのに、今後の対応策するとか、ニワトリの処理大変だったね~とかねぎらいの言葉も欲しいところ。
子供たちのほうが大人だね~(笑)

ニワトリはそういう運命だったんだとしか思うしかないよ。
まだ冷戦状態かな・・・そのうちまたフツーに会話するんだよ、夫婦だからさ。根に持つけどね、私は(笑)

No title

ワタシも思う たかがニワトリじゃん!
別に新しく飼えばいいじゃん! それじゃだめなの?
謝っただけじゃだめなの?
ほーーんと男って意味分かんないよね~笑
でもさ、これ誰にでもあることだよね。
ワタシがチェコに居たとき、みんなが反対するなか
ワタシが何かすると失敗し、
今、旦那がみんなが反対する中すると失敗。
やっぱり、そのとこの人の意見は聞くものなんだよね。笑

でも、やってみないと分かんないしね~
大惨事にならなくてよかったじゃん!
ポンセさんが、けがしたとかじゃないんだし。

ねー、ポンセさんとラドっていつもこんな感じでけんか?になるの??
仲良しじゃないの?
謝ったら、おしまいじゃないの??

走れ!ポンセ!

泣きたいときは、コートで泣くのだ。
走って、走って。
汗は心の涙だし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

泣いているときは、なぜか「子供」に戻るよね。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
今は親の変わりに子供たちが頭をなでてくれるよ。

それに、怒りの中で食べたMacは旨くないハズだ。
肉はきっと、パサパサに違いないさ。

今は心が重くても、
明日から、お互いに笑顔が戻りますように。

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